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Data No. BT-22 |
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とれいゆつばさ号 | |||
津軽鉄道のストーブ列車を楽しんだ冬の汽車旅@ の続きです。 新青森駅から、仙台で東北新幹線を乗り継ぎ、福島の飯坂温泉に。そして温泉にゆっくり宿泊した翌日の1月25日、福島駅から新庄駅まで、新幹線としては初めてのイベント車両である「とれいゆつばさ号」の旅を楽しみます。 この列車は、山形・秋田新幹線用に使用していたE3系車両を改造して、畳敷きの座席、バーカウンター+サロン、それに足湯を体験できるイベント車両として、主に週末に福島駅〜新庄駅を往復運行しているもの。乗車の一ヶ月前に、しっかりと指定席は確保しておきました。 新幹線は、速くて快適。でもそれは、できるだけ短時間で長距離を移動するのが主目的で、旅情は乏しい。そこで長年使用した廃止前の車両を改造して、「乗る」こと、「車内で過ごす」ことを楽しむためのイベント列車が誕生したのです。山形新幹線は、福島駅から山形〜新庄駅は、在来線の線路幅を改造した路線。その区間を、時速200kmなんかで飛ばさず、ゆっくりと景色を眺め、地酒を飲み比べ、しかも足湯まで体験できる、遊び心満点のイベント列車。詳しくはJR東日本の案内をご覧ください。 午前10:02に福島駅を発車。ほう〜っと思ったのは、発車時に、いかめしい顔をした駅員のおじさん達がホームに居並んで、満面の笑顔で手を振りながら、発車を見送ってくれること。昔の国鉄では、ちょっと考えられなかったサービスで、乗っている側としても、思わず顔がほころびます。 車内を存分に楽しもう 乗車後は、カメラを持って、車両探訪します。効率よく座席を並べただけの通常の新幹線車両とは全く違って、遊び心満点の車内です。 こんな列車ですから、汽車旅が好きな鉄ちゃん達が、家族連れなどで大勢乗っています。向い合わせの座席は広いテーブル付なので、どうぞぜひ宴会でもやってください、という雰囲気。今朝は旅館でバイキングの朝食をたらふく食べ、福島駅でコーヒータイムしたばかりなので、お腹は満ち足りているのですが、やっぱりビールや焼酎の一杯くらいはやりたくなります。 福島周辺は、ほとんど雪は無し。それが板谷峠を越えて、山形県に入ると、ドンと雪の量が増えます。そんな雪景色を眺めながらの汽車旅は、なかなかオツなものです。
足湯は別料金で、空席があれば当日でも購入可能ですが、チケットを持っていないと入れない車両です。時間指定で、一回15分程度、300円で貸しタオル付だとか。但し、温泉ではなくて、普通のお湯らしい。我々は、福島の飯坂温泉をしっかり楽しんだ後なので、これは割愛。山形駅を過ぎて、車内も空いてきた頃を見計らって、湯上りサロン車両を探訪します。 この車両は、地酒を飲み比べたり、山形の地ワインなどを楽しめる「居酒屋風」の造りです。せっかくイベント列車に乗ったのですから、我々も、若くてきれいなお嬢さんからワインを買って、味わいましょう。 そうこうしているうちに、2時間強の新庄駅までの旅は、あっという間に終わります。番長も、機会があれば、また乗ってみたいね、とお気に入りの様子でした。列車の旅は、目的地への長距離を短時間で結ぶことも大切ですが、新幹線の延長開業とともに、寝台ブルートレインや列車食堂は全て廃止になり、「乗る」こと、「車内を楽しむ」ことが、できなくなりました。逆に九州などでは超豪華寝台列車が、もてはやされているようですが、そんな高額な料金が必要な贅沢には、関心も縁もありません。ごく普通の料金で、庶民が気軽に楽しめる、このようなイベント列車は、今後も大いに歓迎したいものです。 この後、新庄から陸羽西線で酒田に向い、酒田から新潟までは「きらきらうえつ号」の旅を楽しみます。そして新潟宿泊後の4日目、最終日は、上越新幹線の「Maxとき」の二階建て車両に乗って旅の締めくくり。今回は、最新鋭の新幹線車両に加えて、イベント列車(リゾートしらかみ、ストーブ列車、とれいゆつばさ、きらきらうえつ、二階建て新幹線車両など)を存分に楽しんだ旅でした。 こんな真冬のみちのく〜越後の旅は、シーズンオフであり、列車を降りても、それほど行動範囲は広くとれません。その代わり、「乗ること」を存分に楽しめる汽車旅も良いものです。JR東日本の格安じじばば切符に感謝です。■
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