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Data No. BT-29


Data: 
 訪問地:新潟・福島・会津・花巻
 旅行日:2017年6月22日〜25日
 天候:晴れたり曇ったり
 同行者:汽車旅仲間3名で 

飲み鉄仲間の東日本 


食べある記

 

新幹線で自在に移動

  以前一度訪れた新潟の大衆割烹で、新鮮な海の幸や旨い地酒を再度味わいたい、加えて、花巻の宿で岩手の地のものを使った料理、福島名物の円盤餃子、会津若松名物のソースカツ丼、移動中には各地の名物駅弁を食べたい。じじばば切符の4日間で、これらを達成するには...。

  無い知恵をしぼって考えたルートは、1日目に東京から上越新幹線で新潟へ、2日目は新潟から羽越線特急〜秋田から秋田新幹線〜盛岡から東北新幹線を使い岩手県の花巻へ、3日目は花巻から東北新幹線を南下し、福島・郡山を経て磐越西線で会津の温泉へ、そして最終日4日目は、会津若松から皆さん念願の「SLばんえつ物語号」で新潟へ出て、上越新幹線で帰京。新潟・東北をほぼぐるりと一周するルート。

  ところが若干見慣れてしまった沿線を、在来線で長時間かけて移動するよりも(それも大いに楽しいが)、今回は新幹線の利便性と速さを活用し、食べることに重点を置いてみたところ、思いがけないルート構成になった。

 

1日目:新潟の大衆割烹で新鮮な海の幸など

  6月22日、東京から新潟は、最速の上越新幹線「とき」で 10:49到着。ローカル列車を乗り継ぎ、羽越線の水原駅から、白鳥の湖で有名な瓢湖(ひょうこ)で開催中の「あやめ祭」を見物しようと。しかし駅には、そんな祭が開催中だなんて気配は全く無し。バス便も無く、駅前のヒマそうなタクシー会社に行ったら、客が来てビックリしたような顔をされる。そこで5分以上待たされ、やっと車がきた。これ、私の故郷である新潟県の大いなる特徴なんです。ふぅ〜、脱力。

   
            花は盛りで、きれいに咲き誇っていたのに、地元民の関心が薄すぎ!

  あやめ祭の会場には、平日ながら、そこそこの客は居て、花も盛りできれいだ。タクシーの運ちゃんが、「そんなもの無いですねえ」と言っていた飲食店も、売店も、ちゃんとありました。ふぅ〜、再度脱力。

  気を取り直して、新潟へ戻る。宿は温泉大浴場があり、夜食ラーメンのサービス付「ドーミーイン新潟」

  前回訪れたとき、ホテルで奨められた飲食店が満席のため、じゃあ他所を探そう、と思って入った大衆割烹 「河童」が素晴らしかった。以来、皆でまた行きたいね、と話し合っていた店で夕食。下記が食べたものの一部です。

    
 この店です(新潟駅から徒歩2分)   豪華な刺身盛り合わせ         思わずリピートした絶品の厚焼き玉子

    
   梅ドレッシングでカニサラダを      新潟の地酒を飲み比べ       納豆入り栃尾の油揚げ

  隣席にいた出張族らしき男性グループも、ひょっこり入ったこの店が、たいそう気に入ったらしく、店の従業員に褒めちぎっていた。我々も、新潟に来たら、ぜひリピートしたい、いや、ここの食事のためだけにでも、新潟に来たい。新潟は米も酒も食も、観光資源も、レベルが高いのに、それを集客に活かす能力が確かに足りない。


2日目:福島名物の円盤餃子、岩手の地のもの

  時刻表によると、新潟から羽越線特急〜秋田新幹線経由で新花巻に行くより、何と「とき」で、バ〜ンと大宮まで戻り、東北新幹線「やまびこ」で向った方が、新潟を遅く出ても、ずっと早い。そして、福島で途中下車してランチをとっても、まだ前記のルートよりも、1時間以上早く着ける。

  そんなわけで、新潟を朝の 9:04に出発して、福島には昼前の11:33に到着。所要たった2時間半。平日なので、昼食時間で混雑する前に、目星を付けておいた円盤餃子が有名な店、「照井」にたどり着いた。

     
          福島名物の円盤餃子             ご飯無しでも3人で充分な(手頃な)ボリューム

  餃子はドカンとでっかい皿が22個、半皿が11個なので、ご飯無しで1.5皿を注文したが、充分なボリュームだ。皮はパリッとして揚げ餃子のような食感、中身は野菜たっぷりでジューシーで美味しい。意外とぺろりと腹に収まる。この円盤餃子は、飯坂温泉が本場らしいが、福島駅周辺では、営業が夕方からの居酒屋風が多く、ランチ営業の店が少ない。ネットでいろいろな店が紹介されています

  福島から再び「やまびこ」で1時間半、新花巻で下車し、宮沢賢治の銀河鉄道をモチーフにしたJR釜石線 2駅目の土沢(つちざわ)に 15:00到着。ここではRSさんが特別手配してくれた、温泉センター併設の、ホテルフォルクローロ花巻東和に投宿し、夕食には、館内レストランで、岩手県の地のものを、アラカルトでゆっくりいただきます。

     
   肉料理、揚げ物には野菜がたっぷりでうれしい。食材も、ワインも、アイスクリームも、全て岩手の地のもの

  童話の世界に登場したような、ホテルの建物はゆったりした造りで、周辺はゆったり起伏した緑の田園風景。美味しい地のものを味わい、美酒を楽しみ、静かな静かな一夜を過ごした。

3日目:会津旅情を味わって

  9:30 ホテルをチェックアウト後、新花巻に戻り「やまびこ」で郡山へ。当初予定していた福島の円盤餃子はもう達成したので、磐越西線の1本早い快速電車に乗れた。

   
    新幹線の速さの恩恵を存分に活かす      会津若松へ向う車中、皆さんが選んだ郡山の駅弁(牛肉など)

  萱葺き屋根の古民家が居並ぶ大内宿を探訪するため、会津若松では駅レンタカーを借りる。車で小一時間、山の中にあるテーマパーク然とした施設だが、びっくりするほど大勢の観光客で賑わっていた。

     
          大昔にタイムスリップしたような世界、でも「懐かしい」    民芸品見物も楽しい

  夕刻 17:00過ぎ、今宵の宿、会津宮下温泉ふるさと荘に投宿。尾瀬から流れてくる只見川を見下ろす静かな宿だ。ゆったりした温泉に浸かり、夕食は素朴な料理をゆっくりいただく。

     
   只見川を見下ろすふるさと荘              素朴で美味しい料理の夕食と朝食

 

4日目:ソースカツ丼を食べ、SLばんえつ物語号に

  会津宮下温泉を出て、若松市内の「会津武家屋敷」を探訪後、駅レンタカーを返し、会津若松駅傍の温泉センター「富士の湯」で入浴休憩+ランチ。とても広くて何種類も浴槽のある施設がたった400円というのが嬉しい。そこで入浴後、館内レストランで、会津若松名物のソースカツ丼などをいただく。

     
  富士の湯館内レストランで名物ソースカツ丼をランチに       馬刺しや地酒もゆっくりと

  いよいよ旅も終盤、会津若松駅15:25発、磐越西線のSLばんえつ物語号で新潟に向う。私自身は5年前に逆コースを体験したので詳細は割愛しますが、新幹線を大いに活用した今回の旅では、一番ゆったりした列車でした。

       
                 4日間で一番のんびりしたSLの旅              

        
  
旅の仕上げは2階建てMaxとき          新潟の駅弁で、美味しい食事の旅を仕上げ!

  3時間半の磐越西線の汽車旅が終わり、19:35 新潟発の上越新幹線Maxときで帰京。このMax2階建て車両は、あと2年で廃止になる予定。しっかりと2階の指定席を確保。他の新幹線車両では決して見られない高い位置からの展望が、とても快適なのに残念です。あと数回は乗っておきたい。

  美味しい食べある記の旅は、Maxとき2階席で、夜の街を眺めながら、新潟の駅弁を食べながら締めくくり。■

 

● 探訪した名所の各地案内は、本文中のアンダーライン個所からアクセスできます。

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