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Data No. BT-27


Data: 
 訪問地:新潟県、上越新幹線
     越後湯沢〜新潟 
 旅行日:2016年11月27日
 天候:曇り
 同行者:汽車旅仲間3名で 

 

世界最速の美術館 

越後湯沢〜新潟

現美新幹線

晩秋の越後湯沢から

  日曜日昼前の越後湯沢駅に降り立つと、駅構内は、土産物屋も、居並ぶ飲食店も大賑わいだった。もう紅葉も見頃を過ぎ、スキーシーズンは始まっていないし、雪も全く無い。北陸への特急乗換駅としての役目も終えた今、みんな何を目的に、湯沢にやってきた人達なんだろう。我々のように、じじばば切符の客だけだと、ちょっと不安になるが、存外若い人々も多い。

  
        シーズンオフの越後湯沢駅構内は、思いのほか賑やかだった。地酒コーナーも楽しい

 

ぎょっと目を惹く外観の新幹線車両

  今回の我々の目的は、「世界最速の美術館」と銘打った「現美新幹線」に乗ること。これは、週末を中心に上越新幹線の越後湯沢駅〜新潟駅間を1日3往復するイベント列車です。詳しくは、JR東日本の紹介サイトを見てください。6両編成のうち、1両だけが指定席で、あとの5両は、作品が鑑賞できるよう、ソファーが横向きに並んだ自由席とカフェテリア車両など。各車両は自由に行き来が可能。

  この列車は山形・秋田新幹線を走っていた6両編成の列車(要するにお古)を、現代美術を鑑賞できるイベント列車として改装したもの。テレビやネットで見てはいましたが、越後湯沢駅のホームに入線してきた実際の車両を見て、思わず皆がうわ〜っと歓声を上げる。真っ黒な顔をした新幹線車両なのだから。

      
             ちょっとビックリする色の先頭車両(越後湯沢駅にて)

  ただ真っ黒なだけではないんです。車体に長岡の花火がでかでかと描かれている。外観を見物するだけでも、結構楽しいものだ。車両が入線後は、ひとしきり乗客達があっちこっちとホームを歩き回る。

  
        車体には長岡大花火が描かれている。駅員のおじさん達も記念撮影のサービス

  

さて車両内部は

  新幹線車両の美術館とはいえ、本来の美術館とは、料金を取って作品を見せるもの。だから、このサイトで、私が車内で撮りまくった写真を公開するのは、ごく控えめにしておきます。

    
  車両内部はこんな感じでアートを眺められるような座席配置。立体的な花模様の作品。カフェテリアもあり

     
 こんな席でゆったり芸術鑑賞     芸術鑑賞のお供に美味しいワインでも    動く絵画もありました

  美術品を展示している車両は、車両東側の壁に、越後の風景写真、立体的な花模様、画面が動く絵など、いろいろなアートが展示されていて、窓が無し。そして西側には作品を眺められるように、窓を背にしたソファが並んでいて、全て自由席。先ずは、車内に入ったら、自分達の席は荷物を置いて確保しておきましょう。発車時刻には、ほぼ満席になりましたから。

  越後湯沢駅に列車が入線し、車内整備が行われている間に外観を見物し、ドアが開いてから座席を確保した上で、各車両内部を見物した時間は、合計で約15分。もしかしたら、そのくらいで充分なものかも。発車後は、確保した席にゆったり座り、芸術鑑賞し、晩秋の越後の風景を眺めながら、ワインをチビチビいただきました。乗車時間は新潟駅まで約50分。乗車時間もこの位で良いのかも。

 

ぜひマンネリ化しないよう

  今はまだ、この列車が走り始めて間もないので、大いに人目を惹いて、斬新です。でも、年に3回も4回も、同じものを見るために乗るものではないかも。時折企画を変えて、展示内容も更新して、複数回乗ることを楽しみに出来るイベント列車として存続して欲しいものです。特に新潟県というのは、私の故郷でもありますが、隣県などに比べて、観光集客がきわめてヘタクソな県ですからね。

  この後、じじばば切符の旅は、新潟から羽越線で秋田に向かい、翌日は弘前をベースにした初冬の津軽を探訪します。■

 

参考リンク:

● 現美新幹線紹介のJR東日本のサイト
● JR東日本、「大人の休日倶楽部」ホームページ

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