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Data No. BT-23 |
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越乃Shu*Kura 乗車体験記 | |||
長野新幹線は、長野冬季五輪招致成功をきっかけに建設され、開通して、幾度か乗車しましたが、長野から先は、初めてです。金沢まで開通して、高崎から先を、一律に北陸新幹線と呼ぶようになりましたが、長年慣れ親しんだ"長野"やルートの半分以上を占める"信越線"の名前が、長野県から完全に消えてしまったことに、少し抵抗を感じるのは、私だけでしょうか。
ピッカピカの上越妙高駅(旧信越本線の脇野田駅)に、9:44に降り立ち、新しい駅舎をじっくり見物する間もなく、JRから第三セクターのえちごトキめき鉄道に移管された在来線ホームに移動すると、乗車する越乃Shu*Kuraは既にホームで待っていました。すぐに接続して、9:51に発車です。これは金曜日〜日曜日の週末に運転される臨時快速列車で、メインは十日町行ですが、日にちによって新潟行、越後湯沢行もある3通りの運行らしい。 「越乃Shu*Kura」の詳細はこちら(JR東、新潟支社のHP) ディーゼルカー3両編成は、全車指定席。1号車は、JRのびゅう旅行商品専用で、テーブル付座席で洒落た食事やお酒のサービスがセットになっています。我々が乗車する一般席は3号車の一両で、ゆったりした座席と大きな展望窓のレトロな雰囲気です。真ん中の2号車がイベント車両で、売店とイベントスペースや、立ち飲み居酒屋のようなデザインが施されています。 乗客の皆さんは、お酒を楽しむ列車ということで、年配の男性が多いようです。イベントスペースの2号車は、発車直後から、早速お酒を飲みたそうなGさま達で賑わっています。そういう我々も、一ヶ月前でさえも、5人一緒の指定席を取れなかったので、直江津を過ぎてから、早速2号車を見物がてら探訪します。 地酒を味わい、クラシック音楽に耳を傾けて 直江津駅からは日本海沿いに信越本線を北上します。2号車では、売店で500円(5枚)か1,000円(10枚)の呑み比べクーポンを購入すると、お酒のグレードにより、1枚〜3枚のクーポンで、越後の地酒を楽しめます。ただ、時間的に午前中の走行ですから、小原庄助さんのように「朝酒」を飲むことになりますけどね (^_^;)>。 いや、なかなか良いものです。越後の酒は、やはり旨い!皆で少しづつ、いろんな地酒を回し飲みしました。そして、しばらくすると、イベントスペースでクラシック音楽の生演奏が始まります。進行左手には日本海の海原を眺め、ほろ酔い気分で「アヴェマリア」のバイオリンの音色を耳にするなんて、ちょっとした贅沢気分です。 途中の、日本海に一番近い駅「青海川」で、しばらく停車し、ホームでは記念撮影などのサービスもありました。こういうイベント列車では、ずっと座席に座っていただけでは退屈ですから、2号車は大賑わい。 でも、やはり朝酒は効きます。汽車旅の後半は指定席でゆっくりして、庄助さんのように朝湯はできませんが、しばらく朝寝でも。柏崎で海を離れると、信越本線を長岡に向かい、長岡駅で進行方向を逆にして、上越線から飯山線を経て十日町に向います。途中で日本酒の無料試飲サービスがあるとのことで、楽しみにしていましたが、プラスチックの小さなカップにチビッと入っているだけ。舌を湿らす程度の量で、本当に「味を見るだけ」ですので、期待しないほうが良いです。 長岡駅で大勢の乗客が降り、満席だった車内は大分空いてきました。2号車での生演奏は、十日町到着までに、3回ほどありました。 十日町に着いたら 定刻の12:26に飯山線の十日町駅に到着。何を隠そう、ここは私の生まれ育ったふるさとなんです。なんだか感激しました。昔はこんなイベント列車が、この田舎町に乗り入れるなんて想像もできなかった。それがJRによる信濃川水力発電所(東京の山手線や中央線を走らせる電気を送っています)での不正取水がバレてから、JRは、十日町市には頭が上がらなくなって、社長自らも十日町市に訪れて、気を遣っているようです。昔から、観光宣伝や集客が極めてヘタクソな、新潟県や十日町市も、こういう機会はぜひ活用して欲しいもの。 で、ここは私のふるさとであり、目をつむって歩いたら、トシとったので、つまずいて転んでしまうか、電信柱に頭をぶつけたり、車にはねられるかもしれませんが、勝手知ったる町。せっかく皆さんにお越しいただいたので、ランチに名物の「へぎそば」を食べていただきたく、十日町駅から近い「小嶋屋」に、ご案内しました。皆さんが美味しいと喜んでくれて、良かった。 じじばばフリー切符の旅、第1日目は、それから「ほくほく線」で越後湯沢に出て、上越新幹線で新潟に赴き、ビジネスホテルに宿泊して、郷土料理を楽しみました。 フリー切符の旅は、2日目(DLばんえつ物語号)、3日目(リゾートみのり号)と続きます。■
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