|
Data No. 212 |
半月山(はんげつやま) |
足尾 備前楯山
| |
山バッジの大師匠、HN氏のお誘いで、手持ちの山バッジ入魂の遠征にでかける。 温泉宴会を兼ねて、下野(栃木県)の紅葉見頃の山をターゲットとした。 その@: 足尾の備前楯山に登頂 下野(しもつけ)栃木県の山なのに「備前楯山」とは、これいかに?日光観光協会の説明では、 「もともとは黒岩山といわれていましたが、1610年に農民2人が露頭の銅鉱を発見した功績をたたえて、2人の生国である備前(現岡山県)の名を取り、備前楯山と名付けました。この山の地中奥深くに銅鉱がねむっていました。」 少し前まで、その存在も知らず、名前も聞いたことの無かったこの山を登山のターゲットとしたのは、我々のお仲間「ポレポレ隊」が製作したオリジナルバッジを譲っていただき、楽しそうなレポにも刺激を受けたことによります。大師匠のHN氏も、私自身も、「なるべく楽な山に行きましょう」、「是非そうしましょう」ということで企画したもの。歩きやすくて、標高は低いものの(1,272m)、周囲には皇海山や奥日光の山々の素晴らしい展望が期待できるらしい。 11月18日、足尾の山深く、狭い林道をたどり、早朝7:30、備前楯山の登山口である「舟石峠」駐車場にて、HN氏と待ち合わせ。上空は快晴で、登山口からは、男体山の頭が見えていた。この地点で、標高は既に1,040m位。山頂までの標高差は、200m余りだ。 キリっと冷え込んだ早朝の山道に踏み込む。月曜日で他の登山者の姿は皆無。クマ鈴を鳴らしながら行きましょう。樹林帯の中、背の低い笹原がずっと続いていた。ぜいぜい喘ぐような急斜面の少ないのがありがたい。 この山は終始、手を使って登るような個所は全く無かった。昨日の上州子持山の登山で疲労していた私には、とてもありがたいことだった。夏には茂っているであろう樹林帯は、葉が枯れ落ちて展望も利き、加えてHN氏とおしゃべりしながらの歩きは、単調な登高の辛さを忘れさせてくれた。
ゾクゾクとする山頂 舟石峠から、わずか40分で、標高1,272mの備前楯山頂上に到着。息もあまり切れず、何も危険を感じずに登ってきたルートからしたら、意外なほど、山頂は高度感があった。山頂直下は、かなりな急角度で切れ落ちていた。端へ行くと、ゾクゾクッとするほど。 備前楯山頂上にて(8:30am) 展望はと言えば、この足尾の盟主である皇海山が頭だけをチョコンとのぞかせ、奥日光の男体山が北側に抜きん出て見える。近隣の山々には剥げたところが多い。銅鉱山の採掘の痕か、あるいは地質のせいで樹木が育たないのか。 山頂では、HN氏と350mlの缶ビール1本を分け合って、登頂の祝杯とした。この日は、もうひとつ、軽い山を目指すため、そこそこで往路を下山。登山時よりも、陽の当たってきた山肌の紅葉が、より鮮やかになってきた。
そのA: 大展望の日光、半月山 舟石峠から林道を下り、国道122号線を日光に抜ける。そして、飛ばすHN氏の車の後について、いろは坂を必死に駆け上がる。中禅寺温泉から半月山ドライブウェイをさらに駆け上がり、10:50に半月山展望駐車場に到着。 中禅寺湖、男体山、奥白根山の素晴らしい大展望が広がっていた。もう山頂になんか上らなくても、大満足してしまいそうなパノラマだ。でも、バッジ入魂のためには、山頂に立たなければならない。がんばって行ってきましょう。 コースタイムは山頂までが約30分とのこと。ごく軽い気持ちでいたが、先刻の備前楯山ほど歩き易い山道ではなかった。ぬかるみもあちこちにあり、傾斜もかなりきつい。 約20分で、木製のテラスがある半月山展望台に到着したが、まだここは山頂ではない。とりあえず、山頂を踏んでおこう。樹林帯の中の狭い尾根道をたどり、約10分で標高1,753mの山頂に到着した。樹林帯の中で、なにも景色は見えない。山頂標識前で記念写真を撮り、すぐにUターン。 木製の展望台テラスからの眺めは、超一級であった。これが大自然の「造形の美」かと息を呑む。 ここで、大展望をほしいままに、のんびりランチタイムとする。シンガポールからひとり旅で来たという若い女性がいた。足回りは、浅くて白いタウンシューズで、既に泥だらけ。私が山歩きを始めた少なくとも40年くらい前から、尾瀬でハイヒールにハンドバッグを持った女性が闊歩するなんて話はあったが、こういう人種は、いまだに絶滅していないんです。日本人でも、外国人でも。これ、国際的な傾向なのかしら。でも、そのガッツに敬服。素直で可愛らしいギャルだったので、気をつけて、ぜひ日本を満喫していってね。今日は天気に恵まれて、本当に良かったね。 大展望を楽しみながらランチタイムしました
晴れて温泉で大祝勝会 最近のHN氏は、山バッジ収集だけではなく、温泉巡りにも熱をあげていらっしゃる。二つの山を快晴下に登頂成功し、バッジ入魂を果たした成果は、鬼怒川温泉の「鬼怒川ロイヤルホテル」に宿泊して、夕食時に盛大に祝う。ここ、昔はかなり上級なホテルだったのでしょう。施設は立派でした。でも、今は伊東園グループ加盟旅館なので、安価で気軽に泊れます。 HN大師匠、お疲れさまでした。また来年も楽しくやりましょう!■
栃木の秋山探訪行程: 2013年11月18日 2013年11月19日 | |
|
|