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Data No. 209


Data: 
西吾妻山(にしあづまやま)
 三度目登頂日: 2013年7月28日
 地域: 福島・山形県境 吾妻連峰
 標高: 2,305m    天候:曇り
 同行者: FKさん、TS夫妻、FMさん

秘湯探訪
 温泉地: 五色温泉(日本秘湯を守る会会員宿)
 宿泊: 宗川(そうかわ)旅館
 地域: 山形県米沢市
 泉質: 単純温泉
 


花の名山 

西吾妻山
 

秘湯探訪

五色温泉

 



久しぶりにみちのくの湯へ

  登山と温泉を楽しむ場合、やっぱり山が先で、温泉はその後でゆっくりが断然良い。しかし、2日間の日程の場合、初日の天気が悪いと、それを逆にせざるを得ないことがままある。今回も、そうなってしまった。それでも、2日間悪天候に祟られて、山をギブアップというよりは良いだろう。
 

米沢山中の秘湯、五色温泉へ

  予報を信じて、土曜日の登山はあきらめ、東北道を北上。会津喜多方でラーメンを食べ、雨の中、R121を北上。米沢市郊外の狭い山道を延々とドライブし、秘湯の宿・五色温泉「宗川旅館」に早々にチェックイン。「むねかわ」旅館ではなく、「そうかわ」と読むそうだ。

  学校みたいに、大きな木造の古びた建物だ。昔はスキー客で賑わったのであろう。建て増しを繰り返した、迷路のような館内を案内されて、水墨画のような山の景色が眺められる部屋に落ち着く。休憩後、せっかくだから、雨の中の露天風呂へ。玄関から傘を差して、5分ほど下ったところだ。どうか、クマが出ませんように。

   
         学校のような旅館の建物           この名物露天風呂は、男性は夜だけで、雨のため行かず(旅館HPより)

  雑木林の中、雨避けも無い脱衣場だ。それでも根性で入浴。雨に打たれながら、湯船につかる。湯はくせの無い、無色透明の「単純泉」。肌触りがとても良い。なによりも、大自然の森の中の湯だ。見上げればブナ林の緑が、雨の勢いを緩和してくれている。先客の老爺と、しばし話が弾む。

           
                雨の中、根性で入った露天風呂。左下は、館内の大浴場

  露天風呂に引き続き、館内の大浴場も探訪。湯質は、露天風呂よりも成分が濃いように思う。しかし、建物が大きな割に、浴室が小さすぎると感じるのは私だけではないだろう。洗い場が4人分しかない。これで混雑時に、客をさばけるのかな...。

夕食は米沢牛!朝食はマツタケご飯!

  
        米沢牛すき焼きがメインの夕食膳 18:00〜         マツタケご飯が出た朝食 7:30〜

  待望の夕食は、米沢牛のすき焼きが目玉。グループごとに個室を提供してくれるのがありがたい。他の山里料理もとても美味しかった。山行の前祝で、お酒もおいしくいただく。翌朝の朝食は、山へ行くので、やや早めにお願いしたが、温かい料理にマツタケご飯が出て、大いに喜んだ。この宿泊は、20%の「早期予約割引」付で、8,550円。お得感、ばっちりです。
 

いざ西吾妻山へ

  温泉に泊まったら、チェックアウト時間までゆっくりしたいもの。でも、今回のメイン行事の西吾妻山登山も、皆さんが楽しみにしていたイベントだ。後ろ髪を引かれる思いで、旅館を8:30に出発。国道13号を少し戻り、山道を西吾妻山の登山口である白布温泉を目指す。天気は概ね曇りだが、青空ものぞいている。遠望も利いているので、期待して行こう。

     
        宗川旅館を8:30出発                          10:00の天元台行ゴンドラに乗ります

  9:40に白布温泉の天元台ゴンドラ駅に到着し、10:00のゴンドラに乗る。終点の天元台は、ホテルやペンションが立ち並ぶスキー場の基地だ。しかし、ここはまだ登山口ではない。出発点は、更にスキー場のリフトを3回も乗り継いだ、標高1,820mの「北望台」というところ。西吾妻山は、私にとって3度目の訪問だ。初回(1992年)のレポはこちらを参照してください。
 

花に感動、山頂への道

  歩いたコースは、ほとんど同じなので、詳細レポは繰り返さず、ハイライト写真をご紹介します。初回登頂時から20年以上経って自分も年をとりました。昔の2〜3割増しのコースタイムで歩きます。

   
        10:55北望台を出発します                         石がゴロゴロの急坂を登る

  11:20かもしか展望台

    西吾妻山と梵天岩が見えてきた 

  大凹湿原は花畑です 11:45

                             山道で出逢った可憐な花たち
   
   ギョリンソウ(別名ユウレイソウ)              シャクナゲ                   イワオトギリ
   
        チングルマ                     イワカガミ                   ツガザクラ
   
      ミヤマリンドウ                     イワイチョウ           ウラジロヨウラク(アヅマツリガネツツジ)

  12:05 大凹清水でのどを潤す(ここから急坂の登りが始まる)

   梵天岩近くの池塘 12:35

  ちょっと雲行きが心配、梵天岩で 12:45 

    コメツガの原生林を歩く

  天狗岩からの山頂、もう少し! 

   13:15 西吾妻山頂上到着!うれしいね!

  天狗岩に戻って祝杯+ランチです 13:40 

   ありがとう、西吾妻山!この後、少し雨に降られました

  往路を戻り、15:45第一リフト下に帰着 

 

いつも新鮮な感動を与えてくれる山

  今回で3度目の西吾妻山登頂だった。しかし、人間の記憶なんて、ある程度は揮発性だ。「ああ、懐かしい」、という場面もあれば、「あれ、こんなとこ歩いたっけ?」と首をかしげる場面も多い。今、やはり若かった頃よりも身体はきつい。しかし、過去2回の訪問では見られなかった(記憶に無かった)素晴らしい花畑に感動した。初回のときは、純白のワタスゲが主役だった。今回、ワタスゲは雨にしおれていて、ありゃ〜...と、がっかりした直後に、出くわしたのがカラフルな花畑だった。

  私自身は、この山を3回訪問して、3回感動した。そして、この山行を楽しみに待ち、初めてこの山を訪れた、同行の皆さんも、喜び、感動してくれたことが、もっとうれしいことです。■

 

秘湯五色温泉探訪と花の西吾妻山行程

2013年7月27日(土曜)
入間7:00 == 小手指 == 鶴ヶ島 8:00 === 桶川駅 8:30 == 白岡菖蒲IC ===(東北道・磐越道)=== 会津若松IC == 12:00喜多方(市内見物+ラーメンランチ) 13:30 == R121 === 米沢 ==R13== 板谷 === 15:20五色温泉宗川旅館

7月27日(日曜)  
五色温泉 8:30 === 9:30白布温泉ゴンドラ駅 10:00 ==(ゴンドラ+リフト3本)== 10:55
北望台11:00 ---(0:25)--- 11:25かもしか展望台 11:30 ---(0:25)--- 11:55大凹湿原 --- 大凹湧き水 12:10 --(0:35)-- 12:45 梵天岩 --(0:15)-- 13:00 天狗岩 --(0:15)-- 13:15 西吾妻山頂上(2,035m) 13:20 --- 13:40 天狗岩でランチ 14:00 ---(往路を戻る、1:15)--- 15:15北望台 ===(ゴンドラ+リフト3本)=== 16:05 白布温泉 == 「森の館」で温泉入浴 17:20 ===R13経由 === 18:30 福島市内で柏屋の薄皮饅頭ショッピング、コーヒータイム、ガストで夕食 19:50 == 福島飯坂 IC ===(東北道)=== 22:50桶川駅 === 鶴ヶ島〜小手指 === 23:55 入間帰着  

 

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