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Data No. 200


Data: 
横尾山(よこおやま)
 登頂日: 2011年9月24日
 地域: 山梨・長野県境 奥秩父西端部
 標高: 1,818m    
 天候: 快晴
 同行者: 単独行 


甲信国境の展望台
 

横尾山

 



人知れず聳える無名の山

  「横尾山」などという山は、つい昨年まで、全く知らない山だった。どこにあるかも知らなかった。山バッジ展を機に、お付き合いいただいている、ポレポレ隊のレポで初めてその存在を知り、素晴らしい展望の山らしいので、快晴となった秋の三連休の一日、ぶらりと訪れた。

  場所は、奥秩父山塊の西端部、韮崎から増富温泉方面へ向かい、途中から小海線の信濃川上方面へ抜ける山道を登りきった「信州峠」が登山口だ。山は南側は甲府盆地を挟んで南アルプスを、西側は八ヶ岳を正面に、北から東側はどっしりとした奥秩父山塊を眺められる位置にある。地図を見ただけで、素晴らしい展望が想像できるほどで、大いに期待して出かけたのだ。中央道や中央線を旅していれば、常に視界に入っていた筈なのに、全くその存在さえ認識していなかった。そんな意味で、ポレポレ隊のレポは、それほど遠出をせずに楽しめる、新鮮な発見を提供してくれる。

     
              信州峠から階段を登って登山口へ                       静かな森の中を歩いて行く
 

静かな、展望独占の山旅

  三連休中日の9月24日、早朝6:40の信州峠駐車場には、私が一番乗りだった。標高は既に1,460mあり、きりっと冷えた空気と雲ひとつ無い青空が、もう今日の山旅成功を、約束し、前祝いしてくれている。

  ここから山頂までは標準で約90分の道のり、標高差も400m以下で、ルートには危険箇所も無い。ごく気軽に楽しもう。この辺は、熊出没の危険も少ないだろう。でも、人出の少ない山では、そんな油断が一番危険なので、私はいつも、ストックに熊鈴をぶら下げて、鳴らしながら歩きます (;^_^;) 。

     
                   展望が開け、好もしい雰囲気のカヤトの原(下山時に撮影したもの)

      
                                    孤高の富士山

  静かな森の中の道は、最初は急斜面も少なく、のんびりと歩ける。やがて、やや急になった斜面を登ってゆくと、視界が開けて、「カヤトの原」。ここで八ヶ岳や南アルプスの展望が開ける。八ヶ岳の左には槍穂高連峰も姿を見せ、富士山も砂漠のピラミッドのように聳えている。ここでは、一位富士山、二位北岳、三位穂高岳、四位間ノ岳...なんと日本の高山ベスト10のほとんどが見えているのだ。素晴らしいクリアな晴天に、大いに感謝する。

     
                          八ヶ岳を正面に見ながら登ってゆく

  爽快なカヤトの原から、さらに八ヶ岳を正面に見ながら登って行く。山頂までは1時間強でたどり着いた。誰も居なかった。ルート上では緊張させられる箇所も無く、半分ピクニック気分。ここから更に、飯盛山(めしもりやま)への縦走コースもある。残念ながら、1,818mの横尾山山頂は、樹木が東側の視界をさえぎり、八ヶ岳も繁った樹木に隠れ気味で、真正面の南アルプスだけがきれいに見える。樹木が陽光を遮るので、好天ながら、今日の山頂は肌寒い。それでも、ささやかな登頂祝の行事(軽い一杯+おつまみ+おにぎり)だけは、欠かさず執り行おう。

    
                 山頂から見る南アルプス(左から間ノ岳と北岳の頭、鳳凰山、甲斐駒ケ岳、鋸岳)

    
                           山頂からの八ヶ岳(権現岳〜赤岳〜横岳)

                日が当たらずに肌寒かった横尾山頂上(1,818m)
 

  展望を楽しむならば、途中の「カヤトの原」の方が良い。日も高くなったので、山の写真を撮るにも、下山時の方が光線具合が良くなった。

     
                          妖怪の潜む山のような瑞牆山と金峰山の五丈岩

     
                                 佐久の男山〜天狗山

     
                                 北には雄大な浅間山

  下山中、カヤトの原に降りてきたら、今日初めて数人のグループに会った。それからは結構大勢の人達とすれ違った。「随分早いですね〜」と言われたが、長年の私の経験上、たとえ「快晴」という予報でも、登山は早い時間の方が「断然」有利である。時には、遅い時間の方が天気が良くなることも、もちろんあるのだが、確率で言ったら、その差は歴然としている。

  それが証拠に、9:00過ぎに信州峠に帰着したら、もう路上駐車の車もいるし、麓に下って、八ヶ岳を正面に眺められるという松原湖温泉八峰の湯(やっほーのゆ)に到着した午前10時には、八ヶ岳はその姿を、すっかり雲に隠してしまっていた。■ 

                                    もっと詳しい横尾山のポレポレ隊レポは、バッジをクリック → 
 

横尾山行程
2011年9月24日
甲府 5:30 === 6:40
信州峠 7:00 --- 7:25 カヤトの原 --- 8:05 横尾山頂上 (1,818m) 8:30 --- 9:15 信州峠 9:30 === 10:10 松原湖温泉、八峰の湯(やっほーの湯) 10:50 === 佐久経由帰路につく 

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