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八ヶ岳で第2回山バッジ展を開催! | |
山バッジの隠れファンは驚くほど多い! 昨年(2009年)4月、横浜で「50カラットの宝物」の管理人、長沢氏主宰にて、史上初!(たぶん)の山バッジ展を有志で開催しましたが、このたび、八ヶ岳観光協会をはじめとする多くの皆様の協力を得て、スケールを更に拡大した「日本一の山バッジ展」が、第56回八ヶ岳開山祭のイベントの一環として、晴天に恵まれて開催されました。 小生が4年前に先駆者の長沢氏と知り合った頃に比べたら、ネットで山バッジコレクションを公開している人の数は、数倍に増えました。その多くはネット社会にすぐ馴染める若い世代の皆さんのものですが、本来、豊富なコレクションをお持ちの人は、当然、人生も山の経験も長い年配者が断然多いはず。今回の催しは、ヤマケイや岳人等でも全国ネットで紹介されたので、一体どんな凄いコレクターが現れるのかな、という期待(と不安?)も入り混じって当日を迎えました。今回は関係者5人で、総数約2500個(以上?)の展示でしたが、「オレは、一人でもっと沢山持っている」なんて人が、もしかしたら居るかもしれません...。 会場はこんなところ 今回の「日本一の山バッジ展」会場となったのは、北八ヶ岳、ピラタス蓼科ロープウェイ山頂駅の2階です。標高は2,237mにも達し、八ヶ岳をはじめ、日本アルプスの大展望が広がる、空気清涼な天空が舞台です。 銀古美、カラフル、精巧、オリジナル 今回の出展者の概要は下記の通りです。下線付きの場合、ご本人のホームページにリンクしています。展示されたバッジの詳細をご覧になりたい場合は、皆さんのホームページに、個別の鮮明なバッジ写真が公開されていますので、ぜひご覧ください。 「50カラットの宝物」(横浜市、長沢博幸氏) 日本100名山どころか、300名山の登頂も達成し、バッジのある山は、全国津々浦々何処へでも、というスゴいひと。小生が知り合った4年前には600個くらいだったバッジの数は、今や3倍の1,800個以上をお持ちです。小生は、意欲、カネ、ヒマ、体力、全てにおいて、到底太刀打ちできません。とにかく度肝を抜かれるバッジの数です。今回のバッジ展開催に当り、山バッジ愛好会の会長として、代表として、ご活躍いただきました。
横浜市、宮崎建夫氏 ネットでコレクションを公開はされていませんが、銀古美デザインにこだわりをお持ちで、「バリバリの山バッジを展示します!」と張り切っていました。カラフルなランチョンマットを利用した銀古美のバッジは、とても引き立って、ステキでした。 山に登って、バッジが売っていなかったら、自分で作っちゃえ!!ご夫婦と息子さんで山登りを楽しんでいる一家の、楽しいコレクションです。関東近郊や南東北、甲信越方面の山々で、ママさん製作のオリジナルバッジ45個を含め、総数約200個を展示されました。小生自身、登ったけれどバッジを持っていない山、これから登れそうな未知の山のバッジを、もう30個位譲っていただき、コレクションの充実をはかっています。 また、ママさんのブログでは、登った山の克明なレポがとても楽しくて、ママさんの熱心なファンが、遠路はるばる、次から次へと、大勢会場にいらっしゃいました。もう、「ママさん」なんて呼ぶよりも、「ポレポレ教祖様」です。バッジだけでなく、是非山のレポも見てください。 「山に呼ばれて山ある記」 (埼玉県 Shinzo Yamaguchi) 僭越ながら、ここは小生のホームページですので、小生自身の展示品も紹介させていただきます。 去年の第1回の展示は、はっきり言って小生は「失敗」でした。食べていくために、オカルト・サティアンに拘束されていたこともあり、時間も足りず、自宅に飾ってあった、バッジをズラリ並べただけのクロスを、そのまま展示したので、全く他人の視覚に訴えるものが無かった、と痛切に感じました。しかも、長沢氏に比べてバッジの数も圧倒的に劣り、オリジナルバッジや激レアバッジがあるわけでもない。 今回は、従って、自分が見ても、他人が見ても、ちょっと目を惹くもの、その山バッジの背景を彷彿とさせるもの、そして展示会が終わった後も、自宅に飾って、鑑賞に堪えるもの、という観点で作成しました。 まあ、多少は成果があったかな、と思います。特に若い女性ハイカーも多く来場されましたが、小生のパネルを見て、「わぁ〜これステキ!」とか、「カワイイ〜!」なんて声が聞こえ、パネルにカメラのレンズを向けてくださる人がいると、やはり嬉しいものでした。 全容は、まぼろしか...「八ヶ岳開山祭バッジ」シリーズ! 今回の山バッジ展は、第56回八ヶ岳開山祭のイベントの一環として行われたものですが、この開山祭の山頂での式典(赤岳と北横岳の二箇所で行われます)に参加すると、毎年、八ヶ岳に咲く高山植物をデザインした限定記念バッジが無料配布されます。ことしは第56回で、全部集めると56個ということになりますが、主催の八ヶ岳観光協会加盟の山小屋の関係者でも、観光の業者でも、だれ一人、全部を持っている人はいないとのこと。 今はこの開山祭記念バッジのデザインもお仕事にされているO小屋のK氏でも、全部はもっておられず、40個弱。聞くところによると、第1回からのバッジを完全に揃えて持っている人は、地元の茅野市内で一人か二人とのことです。今回の出展者では、「ぐっちゃんさん」と呼ばれている人が56歳らしいが、第1回(昭和30年?)といえば、まだ満1歳で山になんか登れない。従って初回の式典から毎年欠かさず出席できた人は、いくらお若くても60代以上のはず。 全部揃ったのを見たら、マニア・コレクターには垂涎の的に違いない...。全部は揃っていなくても、下見会の際に、K氏の事務所で40個近いシリーズを見せてもらった際は、ショーウィンドーの中の宝飾品のように、バッジが黒地クロスに映えて、実にきれいでした。今回はそれをお借りして、長沢氏が「八ヶ岳特集パネル」を別途作成されました。これは長沢氏が手間ヒマかけた力作ですが、小生個人的には、かなり横長で白無地の背景に変ったので、印象が最初に見たものと大分違っていて、正直のところ、ちょっと残念...。でも、来場者の関心が、間違いなく一番高いバッジシリーズです。肉眼で、全56個が並んだバッジを拝見する機会は、一生無いかもしれないが、もしあれば、そのためだけにでも、出かけて見てみたいものです。 山に戻りつつある若者の姿 過去20年位、日本の山々は、熟年登山者ばかりが目立ち、若者からはそっぽを向かれていたような気がします。しかし、ここ数年、さしもの熟年登山者のブームは、やや翳りが見え、若い登山者が徐々に増えてきているように感じるのは、私自身の錯覚でしょうか。 今回の山バッジ展の会場に足を運んでくださった人々にも、若い人が想像以上に目立ちました。これは「八ヶ岳」というハイ・イメージのブランド力のためか、それとも全国的な傾向なのか、今後注視していきたいものです。 また、若い人の中には、近年山登りに目覚め、平行して山バッジ収集を始めたという人が、ずいぶん目立ちました。是非、これから、山の素晴らしさと、山バッジの魅力の両方を、存分に楽しんでいただきたいものです。 会期2日間で、合計541人の来場者がありました。土曜日の初日が180人、開山祭当日の日曜日が、どんと2倍の361人。昨年の横浜では、出展者関連でのクチコミと、何気なく通りかかった人が主流でしたが、今回は茅野市観光連盟・八ヶ岳観光協会をはじめ、ヤマケイや岳人、地元の新聞社等のPRもあり、本当に山バッジに関心のある皆さんが多く来場されました。このバッジは何処で入手できたのか、何処に行けば売っているのか、貯めたバッジはどうやってパネルに取り付けるのか等々、非常に熱心に尋ねる人も多く、優に1時間以上、会場に滞在され、展示品に見入っていらっしゃる人も多数でした。 また、帽子やウエストポーチに沢山のバッジを飾った、親に連れられた小さなお子様の多くにも、この展示会が、収集欲に火を付けてしまったかもしれません。少なくとも、5年位前までに比べたら、山バッジは確実に人気が増していることを、小生自身は確信します。 これからの若い世代が、近い将来に、ここで展示された約2,500個を上回るコレクションを集めて、別の形で世の中に発信していったら、楽しい世の中になりそうですね。■
今回お世話になった皆様: 茅野市観光連盟 |
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