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Data No. BT_9

旅行日: 2009年12月5日〜7日

地域: 北海道

同行者: 単独行

 

さっぽろ ひとり旅  

 



いつもひとりの札幌の街

    さみしい時、むなしい時
    わたしはいつも、この街に来るの
    どこかちがうの、この街だけは
    なぜかわたしに、やさしくするの
    恋人なのね、ふるさとなのね
    ありがとう、わたしの、恋の街さっぽろ...(石原裕次郎の「恋の街札幌」より)

  ボク、札幌の街が好きなんです。もうかれこれ10回以上、来たかな。
  また、あても無く、来てしまった。
  そういえば、いつもひとりだな...。
  そういえば、来るのは、いつもこの季節だな...。
 

札幌駅からすすき野へ

  いつも札幌駅からすすき野へは歩きます。リッチじゃないせいもあるけれど、地下鉄に乗るよりも、街を見ながら、歩くのが好きなんです。何度来ても、JR札幌駅〜大通り公園〜すすきの〜中島公園の間は、地下鉄に乗ったことがありません。

  この日の札幌は季節外れの雨。でも、街を歩く半数以上の人が、傘をささないんです。でも、誰もあわてることもなく、平気な顔で歩いています。これ、雪が降っていても同じなんです。不思議ですね。

  大通り公園では、クリスマス・イルミネーションが、とってもキレイです。雨じゃなくて、雪が降っていたら、もっと素敵なんでしょうね。

     
                  大通り公園のクリスマス・イルミネーション

               

  大通り公園からすすき野の繁華街付近では、交差点で信号待ちをしていると、実に多くの流しのタクシードライバーから、じっと見つめられるんです。中には停車してドアを開けるドライバーもいます。以前テレビで見たけれど、札幌のタクシードライバーの平均月収は10万円そこそこなんだって。そりゃあ、お客さんが欲しいでしょう、乗って欲しいでしょう。でも、地下鉄代まで節約するボクが乗るわけないでしょ。ごめんなさいね。ボクがもっとリッチだったらねえ...。
 

札幌で食べる楽しみ

  北海道に来たら、なんてったって、ジンギスカン、カニ料理、新鮮な寿司、これを食べなきゃ価値がないでしょ?

  でも、ボクは、そんなもの食べないんです。ひとりで食べたって美味しくも、楽しくもないし...。4年前、2ヶ月も入院する大病をした後、やっぱり12月に札幌にやって来て、病気を乗り越えたボク自身へのご褒美として、キリンビール園でカニ懐石コースを食べたんです。ビールのお替りを頼むとき以外は、ずっと無言でボソボソ食べました。美味しかったような気もするけれど、やっぱり、つまんないんです。

  じゃあ、いつも札幌では何を食べるの、って思うでしょう?

  そりゃあ、ラーメンに決まっているじゃん!!

  ラーメンだけは欠かせない。だって、札幌のラーメンって、とっても美味しいんだもん!そして、たったひとりでも、全く気兼ねなく店に入れるんだもん。もう両手では数え切れない数のラーメン店を探訪したかな。

   
    すすきの「初代一国堂」のえびワンタン麺            札幌エスタ、ラーメン共和国「けやき」の醤油ラーメン
                                         残ったおつゆで雑炊を作ってくれます。

  
  狸小路で行列していた土鍋ハンバーグの店、今度食べよう!       大通り公園ではミュンヘンクリスマス市が

  今回は、ワンタン麺の美味しい店と、しょうゆラーメンの残ったスープで雑炊を作ってくれる店で食べました。もっと食べたいけれど、メタボ体形になるのに必死で抵抗しているボクは、ほどほどで我慢しなくちゃ...。
 

すすきのの隠れ家に一泊

  今回はすすきのにある「スパ・サフロ」という温泉付カプセルホテルに泊まりました。24時間滞在可能で、朝食が付いて、4,000円でした。大きな温泉大浴場、サウナ、露天風呂があって、食事処は24時間営業、プライバシーの保てるカプセルの他に、仮眠室やリラックスルームも完備。パソコンでインターネットもできます。広いスペースを、館内着のまま、自由に動き回れるので、ビジネスホテルにいるよりも、ずっと開放的なんです。ちょっとした「隠れ家」にいるような気分でしたよ。

  こういう処に泊る客って、なぜか皆、おひとり様なんだよね。みんな、週末の夜に、仲間はずれにされた、寂しいオジサマ達かしらん?だから、食事処でも、静かで、誰にも気兼ね無く、のんびりしちゃった。飲んだビールは、もちろん、サッポロ・クラシックですよ。
 

定山渓温泉探訪

  2日目は札幌の郊外、定山渓温泉に泊っちゃった。札幌から往復無料送迎バス付で、2食付8,100円の定山渓ホテルなんです。「お一人様満喫、ほっかほかバイキング」というコースです。温泉には、一昨年泊った登別ほどの魅力は無かったけれど、のんびりしちゃいました。

  由緒ある温泉の湯というのは、最近雨後の筍のように広まっている、地下深くから汲み上げた新興温泉とは、「匂い」からして違うんですね。自然に湧き出した大地の恵みの湯と、無理矢理地底から汲み上げた湯との違いなんでしょうか。定山渓の湯は、ホッとする本来の温泉の匂いがしたんです。

   久し振りの雪景色

                        
                                     定山渓温泉開発の祖、美泉定山も雪化粧

  札幌では、暖冬で雨降りでしたが、泊った翌朝は、見事な雪景色が久し振りに見られて、雪国育ちのボクでも、ちょっぴり感動しちゃった。

  いつも、いろいろ、あてもなく歩きまわる札幌の街です。最後は新千歳空港で、いつも「ユック」という郷土料理店で一杯やってから飛行機に乗るんです。夏に登山を目的に来る時は、札幌の街には寄らないんですが、空港のユックにはいつも立寄ります。安くて、美味しいんです。羽田空港や成田空港の飲食店は法外に高すぎるんですよ!

       
             新千歳空港、ユックの郷土料理セット、生ビール付で1,200円弱

  コレを読むと、飛行機まで使って、ずいぶん贅沢な旅をしていると思うでしょ。でも、とんでもない。往復の飛行機は、ANAで貯めたマイルを使って、減額マイル特典期間(羽田・札幌往復 = 10,000マイル)を使って、1円も使ってないんです。でも、普段はボク、飛行機になんて全く乗らないんです。クレジットカードで、普段のショッピング等でちびちび貯めるマイルがほとんどなんです。現金決済なんて一番損ですよ。例えば、6人の食事会で、ひとり5,000円、合計30,000円の会計にカードを使わせてもらうと、300マイルが貯まるんです。飛行機に乗らずにマイルをこうやって貯めるボクみたいなヤツを、「オカ(岡)マイラー」って言うんだってさ。あっはっは(^o^)!

  札幌は何度来ても飽きないんです。でも、いつも誰とも口を利かずに過ごしてるんです。札幌では、人と会話をしたことが無いんです。たまにはジンギスカンでも、カニ懐石でも、人としゃべりながら味わい、賑やかに札幌の夜を過ごしてみたいな、なんて、そんなことに憧れてます。■


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