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Data No. 221


Data: 
唐船山(からせんやま)
 訪問日: 2018年5月15日
 地 域: 兵庫県赤穂市
 標 高: 1,900cm   
 天 候: 晴れ
鷲羽山(わしゅうざん)
 訪問日: 2018年5月16日
 地 域:  岡山県倉敷市
 標 高: 133m

 同行者: ひとり旅 


唐船山(兵庫県No.1の山)

瀬戸大橋を望む鷲羽山



バッジ入魂のぶらり旅

  今回は「登山記録」ではありません。ちょっと病気治療中の身なので、身体に負荷が大きくかかる本格登山や活動は、ずっと控えています。でも、少しは旅に出て未知の土地に行ってみたい。そこで、羽田から岡山空港までひとっ飛びして、まだ温泉を1箇所も探訪していない岡山県と播州赤穂(兵庫県)を訪ねる3日間の旅に出ました。


 

兵庫県No.1の山、唐船山

  岡山空港というのは、ずいぶんへんぴな山の中です。播州赤穂にレンタカーのナビをセットしても、走れども走れども、町は現れない。ま、その分、渋滞にも遭わず、ドライブできました。でも、羽田からの機内は背広を着たビジネスマンだらけ。

  播州赤穂(兵庫県赤穂市)は、忠臣蔵、赤穂浪士で、あまりにも有名な地です。そこの海浜公園に、兵庫県で No.1という山があって、随分昔に観光協会から山バッジを取り寄せたが、なかなか西日本には行く機会が無い。そこで思い立ったのは、期限切れ前の、ショッピングで貯めたANAのマイルを使って、行ってみようかと。

  赤穂市内に車で入ると、目的地の赤穂海浜公園までは、ゆったりとした道路が続く。その海浜公園内の兵庫県で No.1という唐船山(からせんやま)は、直ぐに分かった。公園から瀬戸内海に突き出た山でした。何が No.1かというと、兵庫県で標高が一番低い山だそうな。標高は海抜1,900cm。単位はメートルじゃなくて、cmなんです。海抜19m。

    
   海浜公園にある唐船山を望む                   階段状の登山口             このバッジに入魂! 
 
  
      唐船山頂上からの風景                        これは泊った赤穂パークホテルから望む唐船山

  この付近は潮干狩りの名所らしく、大きな駐車場があるが、ゲートは閉まっていて、シーズンオフの平日なので、ガランとしている。従って、路上にしばし駐車させてもらい、探訪。鬱蒼とした林の中に「登山口」があって、案内標識もある。しかし人気はまったく無し。

  登頂にかかった時間は約2分(?)。瀬戸内海の大海原や島を見渡せる小高い展望台だ。誰もいない。登頂記念写真は、スマホで自撮り。そういえば、海なんて、しばらく見ていなかった。

  特別、長居をする場所でもないし、写真を撮って下山。下山後は、赤穂城跡を見物し、早めにホテルに投宿。観光案内は書きませんので、赤穂観光協会のホームページをご覧ください。

 

名物、鱧(ハモ)会席料理を堪能

  この日は、海浜公園からも近い「赤穂パークホテル」に投宿。温泉大浴場のある立派なホテルです。そこでゆっくり温泉に浸かり、夕食には鱧(はも)会席料理をいただきました。鱧は関東では、あまり馴染みのない魚ですが、ウナギと同種の白身魚。夕食会場では、ズラリと料理が並ぶのではなくて、一品、一品、出来立てが運ばれてくる。じっくり、ゆっくり、1時間をかけて、会席料理を堪能しました。とても美味しかった。またいつか、食べてみたい。

  
 
 鱧会席料理。お造り、陶板焼、鍋、天ぷら等、全て出来立てが運ばれる。           地酒「忠臣蔵」は竹筒入りで!

 

瀬戸内海、瀬戸大橋を望む鷲羽山

  旅の二日目は、岡山県内に戻り、瀬戸大橋の付け根にある、鷲羽山(わしゅうざん)を探訪。岡山県内の道路状況は比較的良く、途中までスイスイ走れたが、やはり大都市、岡山市内の国道2号バイバスでは、ちょっと渋滞に遭遇。それでも、市内から四国方面へ向かう道路は、高速道も平行しているので、快調に走れて、赤穂から約2時間で、鷲羽山の駐車場に到着。

   
  
鷲羽山からの眺め、瀬戸大橋の巨大さが分かる          標高133mの山頂から、対岸は霞んで見えないほど!

  平日で、人も少なく、展望台からは瀬戸大橋と瀬戸内海の島々が見渡せる。延々と続く瀬戸大橋は、対岸が霞んで見えない。この橋は、四国の山旅に向かう途中、夜中に走ったことがあるが、昼間見るのは初めてです。改めて眺めると、本当に巨大な建造物だ。超高層ビルの高さの道路をバンバン車が走っていく。こんなものを作り上げた人類の英知に、ただただ感嘆。

  
  
 展望台から山頂を目指す                                          このバッジもやっと入魂!          

  この鷲羽山は、駐車場そばの展望台からでも労せずして、展望を楽しめるが、バッジ入魂を目的とした私は、汗をかきながらも、山頂に行きます。半世紀前の若者で賑わっていた展望台からは、ほとんど人気の無い遊歩道をゆったりと歩く。危険個所は無し。山頂も無人。大きな方向指示版があるだけ。バッジ入魂を目的とした、私のような物好きでなければ、下の展望台からの眺めと大して変わるものはありません。大駐車場から、ゆっくり、ぐるりと周遊しても約1時間あれば大丈夫。

 

倉敷の町を散策し、岡山県で初めての温泉探訪

  鷲羽山を後に、倉敷の町を探訪。古い町並みを時間をかけてゆっくり歩いたが、あまりにも観光客目当てらしき飲食店には入る気にならず、倉敷駅のスターバックスで軽食ランチ。そして、大原美術館を2時間かけて、じっくりと見物。

   
       倉敷では大原美術館をじっくり見物し              温泉付ホテルでゆっくり夕食を楽しむ

  疲れて棒のようになった足は、瀬戸大橋温泉まる幸で休める。私にとって、岡山県では、初の温泉探訪。ここは日帰り温泉センターを兼ねていて、立派な大浴場がありました。でも、2日間ドライブしていて、この地域は、他所に比べて、温泉地が少ないですね。

  翌日、旅の3日目はチェックアウト時間までホテルに滞在し、昼の羽田行きフライトで帰京。しかし、レンタカーを使う人が気をつけるべきは、山奥の空港周辺には全くガソリンスタンドが無く、空港にあるGSは朝11時まで営業しない。途方に暮れて、タクシーの運ちゃんに聞いて、ずっと山を下った町中のGSで、やっと給油ができました。時間に余裕の無い場合は、とても困ります。タダで飛行機に乗って文句は言えないが、同じ費用ならば、岡山は新幹線の方が飛行機よりもずっと私には便利かな。でも、また、改めてゆっくり旅をしてみたい土地です。■

 

● 各地の名所案内は、文中のアンダーライン部からアクセスできます。

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