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Data No. 207 |
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「日本国」頂点に立つ
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新潟県村上市HPの説明によると: この山の登頂は、郷里の高校時代の級友であるKO君が昨年に提案してくれたもので、雪融けの季節を待ち、彼の勤務先が所有する素晴らしい温泉付保養所での宿泊宴会を兼ねて、実行する。山開きの日に山頂でスタンプをもらうと、「日本国征服証明書」(*下記注)なるものを発行してもらえるようだが、祖国と同じ名前の山を「征服」なんて言葉、私は使わないでおこう。遥かなる歴史ロマンに想いを馳せながら、謙虚な気持で登頂させてもらいます。 *5月4日追記: ひなびた宿場町から出発 4月28日、午前10:15に、村上市(旧山北町(さんぽくまち))小俣というところにある登山口を出発。ここは昔、出羽街道の宿場町で、番所もあった。今は、その面影を残すも、小学校は廃校となり、人気も少なく、ひっそりと眠ったような村だ。 登山口からしばらくは、鬱蒼とした杉林の中の急登だ。前夜は温泉付保養所で、大いに食べ、大いに飲んだので、身体が重い。本来は、山を登ってから温泉でゆっくりの予定だったが、前日が雨降りだったので、登山日を入れ替えざるを得なかった。 杉林を過ぎると、多少は傾斜の緩んだ自然林の尾根道を登ってゆく。山道はまだ冬枯れで、足元に、枯葉がさくさくと音を立てる。小学生の遠足にも使われる登山道だから、よく整備されていて、危険個所はほとんど無く、歩き易い。 最初の小広い松ヶ峰広場まで、約30分。それからしばらくで、日本海と粟島(あわしま)が望めるという沖見休憩所に着く。今日は海は見えるが、残念ながら、粟島までは見えず。 快適なブナ林の道をゆるく登り、ゆるく下るを幾度か繰り返すと、蔵王堂口登山道と合流する蛇逃峠(じゃのげとうげ)展望台だ。ここまで来ると、登山口の小俣付近を見下ろせ、南東の方角には、残雪豊富な朝日連峰が見渡せる。そして、樹林を隔てて、目指す日本国の頂上付近がやっと見えてきた。 念願の日本国頂点に立つ! 午前11:30、「日本国」の山頂に立った。なんだか、うれしい...。富士山よりも、もちろん日本アルプスよりも、また各地の二級山岳よりも、ず〜っと低い山だ。冷静に見れば、全くどうってことない、ありふれた凡山だ。でも、なんだかうれしい。小広い山頂広場には、老若男女、数十人のハイカーが居た。 早速、山頂展望台に上がる。晴れていれば、北には月山、鳥海山、南東には朝日・飯豊連峰が見えるらしいが、今日はそこまで視界が利かない。でも、やっぱりうれしい。ふるさと、新潟県にある山だから、なおさらだ。 広場の一角に場所をとり、3人で軽く祝杯をあげる。今日はコンビニおにぎりも格別美味しい。ゆっくり45分間休憩し、仕上げはエスプレッソラテで身体を温める。 下山には、蛇逃峠から蔵王堂へ下る道をとる。天気は、その頃からどんどん回復し、青空が広がってきた。朝日連峰も純白の稜線を見せる。しかし、この下山に使った蔵王堂コースは急傾斜が多い。登りに使わなくて正解だった。それでも、登りコースよりも華やかな花畑が待っていた。蛇逃峠から下は、ユキツバキの群生地の中を歩き、麓に近づくと、「シロバナイワウチワ」というイワカガミを少し大きくしたような白い花が沿道を彩る。 人気の無い宿場町に下山 小さな蔵王堂に参拝し、本日の登頂のお礼を述べ、舗装道路を歩き、小俣宿の集落に出る。昔の番所跡や宿場町の風情が残っていて、それをいくらかは観光名所みたいにしているのだが、サッシのガラス窓やトタン屋根等、現代の生活臭が濃すぎて、あえて写真を撮る気になれない。新潟県全般に言えることだが、観光客を呼ぶには、もう一工夫も二工夫も必要じゃないかな...。 駐車場に帰着後、「日本国」の姿を見たくて、車をいろいろと走らせてみたが、残念ながら、その全容を見られる場所は探すことができなかった。山の全容というのは、そのすぐ麓からでは見えない場合が多い。「すり鉢を伏せた形をしていることから、『石鉢山』とも呼ばれている」という、その姿を見たかったのだが...。登るには手軽な山なので、いずれもう一度この周辺を訪れる機会があれば、ぜひ、その姿を拝見したい。山頂での天気はイマイチだった。しかし、ふるさと新潟県にある、大それた名前かもしれない「日本国」の頂に立つという、念願を果たした満足感は、内心とても大きなものだった。■ 日本国登山行程: |
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