Data No. 173 |
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久し振りの尾瀬沼 そしてヒメサユリの里 |
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このたび、郷里の旧友SI君が、80歳と、ご高齢になった岳父に、足腰がまだ元気なうちに、是非尾瀬を見せてやりたいという熱意に賛同し、案内役として、8年ぶりに尾瀬沼を探訪することになった。SI君の岳父は、材木屋を経営されてきたので、樹木には詳しい自然通であり、温泉発掘にも心血を注いできたインテリ派だ。 混雑する土曜日を外し、郷里の十日町を日曜早朝に出発し、なるべく早い時間のうちに尾瀬沼を探訪し、宿泊は尾瀬を外して、南会津の、のどかな山里の温泉を選んだ。高齢者に無理のないコースとしては、福島県側の沼山峠から尾瀬沼のピストンが一番であろう。 いまさら、尾瀬とはどんなところか、何をした、どこを歩いたなんて、私は書かない。SI君の岳父の無理なく歩けるペースに合わせて歩き、他人の1.5〜2倍の時間をかけたので、水芭蕉が盛りの尾瀬の大自然を楽しんでいただけたことと思う。
ヒメサユリの里 この地域で、これから見頃になるのが「ヒメサユリ」の花である。「ヒメサユリ(別名:オトメユリ)」とは、「ウィキペディア」によると、 「日本特産のユリで、宮城県南部、及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳周辺にしか群生していない貴重な植物。野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)、及び国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」ではEndangered (EN)に指定されている絶滅危惧種でもある。 高さは30〜50cm程度。鱗茎は卵形で、葉は広披針形をしている。開花時期は6月〜8月で、花は筒形で横向きに開く。花径は5〜6cm程、長さは8cm程度。花は薄いピンク色で斑点がないのが特徴。ヤマユリほどではないが、花の香りは甘くとても濃厚である。尚、良く似たユリにササユリがあるが、オトメユリはおしべの先が黄色くなっているところで区別される。」(以上、ウィキペディアよりそのまま抜粋) 泊った宿の名前「さゆり荘」は、このヒメサユリの名所であることに由来する。私自身、このヒメサユリを見たのは、過去に1回、飯豊山の山頂だけである。飯豊山では決して「群生」していたわけではないが、今まで見たことが無い、清楚なピンクのユリの花に、思わず目を見張った。今回は、それ以来だ。のんびり温泉に滞在した翌朝、宿の裏側にあるスキー場のゲレンデ内にある「駒止湿原」が、その名所であった。 朝、フロントの人に尋ねたら、今は1〜2分咲きだとのこと。しかし、我々の実感では、もう少し咲いていたような気がする。もし、これで1〜2分咲きだとしたら、満開になったら、それはそれは凄いものであろう。
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