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Data No.166

Data: 
登頂日: 2007年3月26日
地域: 栃木県南部
標高: 229m
天候: 快晴
登頂時年齢: 53歳
同行者: NSさん、RSさん

 

栃木県 三毳山

カタクリの大群落



知る人ぞ知るカタクリの名所

  三毳山(みかもやま)と聞いて、それが何処のどんな山かを知っている人は東京近辺でも多くはあるまい。標高が229mと低いので、決して「登山者」の登頂の対象となる山でもないし、事実「山」としてはとるに足らないものかもしれない。しかし、関東平野北部に忽然と聳えるこの山は、たかが標高229mといえど、平野部からそそり立っているので、山頂に立つにはハイヒールや革靴ではいけない。そして、登頂などを決して目的としない花の名所として、カタクリの大群生地として、知る人ぞ知る山なのである。

  そんな三毳山に、春うらら、春霞の一日、有志3人で訪れることになった。この3人は、いろいろと事情があって、平日の月曜日でも出かけることの可能なメンバーである。何故かは詮索しないでいただきましょう。

  午前9:20に高崎線桶川駅に3名が集合し、私のマイカーで久喜ICから東北道を北上。佐野藤岡ICで降りて東へ進むと、すぐに三毳山の登山口に到着する。登山口は3箇所程度あるので、そこを通り過ぎて、一番便利だという北側の入口に行ったら、平日だというのに有料駐車場へは大渋滞で順番待ち。Uターンして、道の駅を兼ねた無料駐車場のある場所へ移動した。

  見上げる三毳山の姿は、平地の関東平野から聳えているので、決して低い山には見えない。それなりのアルバイトを要求されそうだ。しかし麓は遊園地同然の佇まい。山麓を周回する連結バスのようなものも走っているし、人出も多い。

  
        見事なカタクリの大群落                   可憐なカタクリの花

  
         カタクリのズームアップ                   山の斜面が紫色に染まっていた。

  カタクリの一番の名所は、先刻Uターンしてきたゲートからすぐのところで、足腰の弱い年配者でも車を降りれば労せずして花を観賞できるとのことだが、そこでなくても、決して他所では見られないカタクリの大群落は見られる。

  近年、西武線沿線でもカタクリの名所が出てきたのだが、三毳山の大群落とは比べものにならないものだった。駐車場から、わずか20分程度の登りで、山の斜面に見事なまでのカタクリの大群落があった。斜面一面が紫色に染まっていた。この反対側の斜面では、これにも勝る大群落があるのだというが、あまり混雑している場所へわざわざ行くのも億劫だ。この東側斜面の大群落を見れば、よしとしよう。

  我々は、カタクリの大群落を楽しんだ後、先ずは山頂を目指す。しかし、標高が低いからと、タカをくくっていたこの山の登りは、急斜面の登りの連続で、結構辛いものだった。飲み物や食べ物がぎっしり詰まったザックを背負った身には、大変なアルバイトを要求された。

  
     春霞の関東平野の眺め                                 いつものように楽しいアウトドアランチパーティ

  低山といえど、平野に忽然と聳えている山なので、眺望は素晴らしい。今日は生憎、晴天ながらも春霞がかかっていて、遠くまでは見えない。山頂は多くのハイカーで賑わっていたが、平装でここまで来る観光客はほとんど居なかった。

  アウトドアランチパーティは、山頂から少し下った、トイレ付き休憩所の傍で行う。ビールとワインを開けて、RSさんが差し入れしてくれた牛肉などを炒めて、関東平野の眺めを楽しみながらいただいた。そして、ゆっくり休憩し、酔いの醒めるのを待って「下山」。RSさんのハイキングシューズの靴底が突然剥げてしまうというアクシデントが発生したが、スーパーのレジ袋などで縛って、何とか無事に下山した。こんな低い山での出来事だから幸いだったが、片道数時間かかる登山の途中で発生したらと思うと、冷や汗も出る。

  駐車場帰着後は、冷たい飲み物を飲んで休憩。人出は午後遅くなると、少しは落ち着いたようだ。車を小山市の思川温泉へ進め、山の汗をしっかり流し、昼寝して、帰路には佐野ラーメンを食べて帰京した。■

 

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