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Data No. 154

 データ:
 登頂日: 2004年1月3日
 標高: 1,213m
 場所: 神奈川県
 天候: 快晴
 登頂時の年齢: 49歳
 同行者: FS、MK、NSさん

 

新春の
 

箱根 金時山

 


新春の富士山を眺めに

  早朝の都内の道路は、びっくりするほど空いていて、全く滞ることなくバスは高速道路に乗った。バスの車内も空いていて、我々を含め、乗客は10名程度である。

  「新春の富士山を見に行こう」というMKさんの呼びかけで、4名が集まった。調べたところ、小田急で湯本乗換えよりも、高速バスだと金時山登山口まで直行可能なので、新宿駅前7:30発のバスに乗った。確かに早くて、安くて、便利だった。これも、お正月で道路の渋滞が無いから尚更だ。御殿場では、時間調整の為にしばらく停車していたほど。金時山はこれで3度目の登頂になるが、初めてバスの便利さを知った。

  御殿場から箱根へヘアピンカーブをバスが登って行くと、背後の富士山は快晴の空の下、いよいよ大きく迫ってくる。そして、幾度か訪れた乙女峠登山口に定刻の9:20に到着。

  きりっと冷えた山上の空気を吸い込みながら登山道へ向かう。しばし、鬱蒼とした樹林帯の中を登り、約30分で乙女峠に着く。峠の小屋の中からは、宴会を楽しむ熟年達の声が賑やかに聞こえている。ここは富士山を眺める絶好の展望台でもある。今日の富士山は一点の翳りも無い。

            
                            乙女峠からの富士山と御殿場市街

  乙女峠を過ぎて、稜線歩きになると、一度降って融けた雪の所為で、ぬかるみが多くなってきた。これは冷え切って土が凍っていた午前中よりも、午後の下山時、特に陽の当たる場所で顕著になった。金時山本峰へは、長尾山ともう一つの小ピークを越えて稜線伝いに歩く。金時山は、この稜線からは行く手に見えているのだが、すっくと聳えていて、意外と貫禄のある鋒である。

  金時山の最後の登りは、急峻な斜面の狭い道を辿る。昔は実際に事故も多々あったようだ。現在は人も多いので、道は良く整備されている。急登も僅かで、一気に展望の開ける金時山頂上に着いた。標高1,212.5mの大展望台である。山頂の金時茶屋周辺には大勢のハイカー達が休んでいたが、以前秋に来た時ほどの混雑ではない。

      快晴の金時山頂上にて 

  何といっても、大きな富士山の眺めが素晴らしい。他を圧する山の大きさ、その高さ、そして両側に均等に裾野を長く延ばした気品に満ちた姿は、正しく日本の国そのものを象徴している。新春の富士は、誠に機嫌良く我々を出迎えてくれた。反対側の足元には、芦ノ湖の湖面が光り、箱庭のようなリゾート地が展開している。相模湾と駿河湾を分ける伊豆半島も南に延びる。

        冬の山頂で新春のご馳走をいただく

  さて、この展望をほしいままにしながらランチタイムとしたいが、なかなか冷たい風を避けられ、水平にコンロを置ける適地が無い。展望はやや悪いが、山頂から少し下った場所にあるかなり傾いだテーブル付ベンチに陣取る。この日は、NS・MKカップルが鴨鍋を作ってくれた。冷たいビールは、寒い冬の山頂では有難くないので、日本酒をお燗してちびちびするのが美味しい。楽しく美味しい宴会は約2時間続いた。

          仙石原から仰ぐ金時山

  下山は乙女峠から仙石原側の乙女口へ下る。乙女峠の小屋では、まだ新春宴会は続いていて、中から聞こえる熟年達の大声も、アルコールの所為でボルテージが更に上っていた。仙石原からバスで湯本に下る。そして、駅近くの「弥次喜多の湯」で汗を流し、夕刻の小田急ロマンスカーで帰路につく。

  新春の富士見山行は大成功だった。これが今年の人生、山行、その他諸々の幸先の良いスタートであることを切望する。■

金時山登山行程(2004年1月3日)

入間市5:58 ==(RA)== 6:30 池袋 == 新宿7:30 ==(高速バス)== 9:20乙女峠登山口 9:30 --- 10:00 乙女峠 10:05 --- 11:05 金時山(1,212.5m) 13:00 --- 14:00 乙女峠 --- 15:00 仙石原バス停 15:15頃 ==(バス)== 15:50 箱根湯本(弥次喜多の湯で入浴休憩)18:19 ===(小田急ロマンスカー)=== 19:47 新宿=== 21:10 入間帰着