Data No. 153 |
データ: @ 登頂日: 2012年4月1日(梅百花園探勝) A 登頂日: 2004年1月24日(ロウバイ探勝ハイク) |
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@ 遅い春 〜 梅百花園を訪ねて(2012年4月1日) いつになく寒さの厳しかったこの冬。いつもならばとっくに終わっている花を求めて、秩父長瀞の宝登山を探訪しました。名物のロウバイ探勝は、下記のAをご参照ください。
A 冬の低山にロウバイをもとめて (2004年1月24日) 秩父、宝登山(ほどさん)は、標高500m足らずの低山であるが、山頂にある梅百花園、その中でもとりわけロウバイが有名である。麓からはロープウェイも架かっていて、アクセスは簡単であるが、山頂でおいしくランチを楽しむためにも、歩いて登る。「登山」と言うには大袈裟な山だ。気軽なピクニック気分で、スニーカー履きで出掛けた。気張らず、花見と飲食が目的の低山も、たまには楽しかろう。 土休日運転の秩父鉄道直通の快速急行に、8:44入間市駅から乗車し、同行の皆さんと合流する。今日は総勢5名。ボックス席の車内は空いていて座席も楽に確保出来た。FKさんと朝ビールを飲みながら久し振りに、良く晴れた奥武蔵の沿線風景を楽しむ。 10:09、長瀞到着。大勢の熟年ハイカーが下車した。そして皆一目散に宝登山へ向けて歩き始める。真冬の秩父の空気はさすがに冷たいが、風さえ避ければ陽射しは温かい。 宝登山神社の参道を山に向けて歩く。神社前でロープウェイ方面への道と登山道が分かれるが、熟年ハイカー達は、当然のことながら、ほとんどが登山道へ向かう。それにしても、小1時間歩くだけの低山ハイクに、彼らは完全装備だ。一万尺の北アルプスに登るのも、ロープウェイの架かる宝登山に登るのも全く同じいでたちだ。ステッキを2本も使い、ぬかるみも無いのにスパッツまで装着している。 登山道はジープならば楽に走れる杉林の中の車道をジグザグに登って行く。ところどころ車道のジグザグの迂回を省略して直登する道も現れるが、所要時間に大差は無い。電車内で飲んだビールの所為で、やや息が切れる。きりっと冷えた冬の空気の中、汗はあまりかかずに済むのが有難い。 ロウバイ園を最上部まで登り、ほんの僅かで、標高497mの宝登山頂上に着く。山頂は樹林に囲まれ、秩父盆地の反対側の景色は見えない。大勢のハイカーがランチを楽しんでいた。我々も風が当たらず、陽が当たる暖かそうな場所を探して陣取る。そして、いつもの通りの宴会を開催。丁度正午前で、絶好のランチタイムだ。 NS君とMKさんが手際良く鍋料理を準備する。その間、ビールとワインを美味しくいただく。山頂のロウバイ園の柵のすぐそばなので、薄紅色の桜とは違い、鮮やかな黄色い花を眺めながらの、まことに風流で一風変わった花見会だ。防寒着をまとっていれば、冷たい風もそれほど気にならず、楽しくも美味しい宴会は延々と続いた。 真冬の花見宴会もまた楽し 帰りの電車を予定より遅らせて、15時近く迄のんびり過ごし、酔い冷ましに往路を歩いて下る。人気はすっかり減った。長瀞駅を一旦通り過ぎ、荒川の長瀞石畳を見物。ここは以前訪れたことがあるが、自然豊かな越後出身の私にはそれほど特別な景勝地には見えない。川下りの船は、こんな季節でも営業していたが、見るからに寒々としている。 長瀞駅16:18発西武池袋行快速急行の車内には、もはや熟年ハイカーの姿は皆無だ。彼らは来るのも早いが、帰るのも早い。空いていて暖房が心地よく効いた快適なボックス席の車内で、再びのんびりと、もうアルコールも食べ物も飽和状態なのに、ワインをちびちびやりながら、穏やかな冬の一日の終わりを楽しみながら帰路につく。■ |