Data No. 125 |
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越後 浅草岳
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以前、尾瀬の帰りに田子倉湖の遊覧船から、浅草岳(あさくさだけ)を見た。眩しいばかりの緑に山腹を包まれて、こんもりとした穏やかな浅草岳と、対照的に鋸の歯のような岩壁をむき出しにした鬼ヶ面(おにがつら)山が並ぶ姿に、非常に感動したものだった。 【ぬかるみに悩まされながら、素晴らしい紅葉の真っ只中へ】
先週の山行で足にマメが出来たので、スニーカーのままで登ることにしたが、これは大失敗だった。最初は歩き易い道だったが、しばらくするとぬかるみの連続になった。越後の山は湿気とぬかるみが多いという特徴を失念していた。膝から下はすぐさま泥で汚れ出す。
ようやく山頂が見えてきた
急登しきりで「嘉平与ボッチ」(カヘヨノボッチ)、あるいは前岳と呼ばれるピークに立つ。ここでようやく目指す浅草岳の山頂が姿を現した。見事に絶頂まで秋の色に彩られていた。前岳を一旦下り、最後の登りにかかる。山頂付近では木道が敷かれてあり、ようやくぬかるみとの闘いから開放された。 到着時はまだ風が冷たく、遠望が利かなかったが、次第に雲が飛ばされて、やがて超快晴になった。足元には田子倉湖が光り、遊覧船が白い航跡を残している。彼方に尾瀬の燧ケ岳の双耳峰が一際高い。至仏山、平ヶ岳、越後三山も背比べをしている。北側には守門岳の彼方に新潟平野が緑色のカーペットのよう。
田子倉湖方面からも熟年団体が登ってきた。それぞれに山座同定をしているが、団体のリーダーらしい老人が越後三山を指差して、大きな声で「皆さん、あれが有名な出羽三山ですよ!」と叫び、他のメンバーが、「まあ、あれが出羽三山ですか!」と感心している。何ということだろう。彼らは越後(新潟)と出羽(山形)の区別さえも出来ないのか。見かけはベテランらしき服装だが、山頂標識を囲んでいたグループといい、最近のジジババ達は、知識にも、マナーにも、問題が多い。私は訂正してやりたくてウズウズしたが、頑固そうなリーダーに恥をかかせてもいけないので、黙っていた。 福島県の只見町が眼下に 燃えるような山頂を背景に |