天気予報に完全に裏切られ...
この三頭山(みとうさん)は奥多摩山域でも、最も奥深い山だ。五日市線の終点、武蔵五日市駅から、バスで1時間以上も揺られた数馬(かずま)が登山口であった。
山の登行はごく当たり前のものであったが、「晴れ」という天気予報には完全に裏切られた。晴れどころか、始終曇天で、途中は小雨も降る生憎の天気に見舞われた。約2時間で山頂に着いたが、展望を楽しむべくも無い。昼食のおにぎりも寒々とした空気の中でいただくことになった。
山頂にて
青梅線沿線の山と違って、時間も交通費もかけて来たのに、意気消沈の山であった。下山は奥多摩湖畔への道をとり、湖畔からバスで奥多摩駅に出た。
後年、車の免許をとって、数馬をドライブで訪れたり、新しく出来た温泉センターも訪れた。常に思うのは、とても東京都の一部とは思えないほどの山深さである。昔、訪れた三頭山の思い出も薄れる今、是非いつか好天の日に、必ずや再訪を果たしたいと思っている山の一つである。
(2005.4.28.記)
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