Data No. 117 |
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奥多摩 高水山
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別に魅力を感じて出かけた山行ではない。無職の自分が自宅でじっとしていることが耐えられないし、精神衛生にも悪い。この晩秋から初冬は、本当に良く山に出かけている。気晴らしでもあり、初冬の低山の魅力を知ってしまったこともある。奥多摩は気張らずにごく気楽に出かけられる。 ラッシュアワーが終わった午前10時過ぎ、バスで青梅へ。そして青梅線電車に乗り、軍畑(いくさばた)駅に降り立ったのは正午であった。ここから始まる高水三山のハイキングは、こんな時間に出発しても充分な軽いコースだ。天候は冬晴れが続いている。 軍畑駅周辺の集落は、小春日和に眠ったような佇まいだ。道標に従って進む。陽溜りの集落、平溝を経て、山道に入る。樹林帯の中の登りだ。しばらく見晴らしの無い樹林帯の急登が続いたが、尾根に出てやや下ると、高水山常福院の山門前に出る。由緒ある古刹らしい。新年から勤め始める新しい会社での再起を誓い参拝。 高水山頂上にて 寺の裏手が高水山の展望台であった。御岳山方面が良く見える。高水山から一旦急降下し、しばらく穏やかな尾根道を歩く。正面に見えているのが高水三山の最高峰「岩茸石山」(標高793m)だ。この岩茸石山の登りは急だが、元々大した標高ではないから長くはない。高水山から僅か25分で山頂到着だ。 岩茸石山でしばし休憩。東京方面が広く見渡せるが、風が弱いので、上空の青さと違って、白っぽいスモッグに覆われている。奥多摩周辺の山々や、奥武蔵方面の山々は、こちらはスッキリとした青空の下に佇む。山頂は私一人に貸切であった。熱いコーヒーを沸かして飲む。 高水三山最後の峰、「惣岳山」(標高742m)も、岩茸石山からせいぜい25分程度。山頂には小さな神社が鎮座しているが、ここは杉木立に囲まれて、展望が全く利かない。この山からは、沢井駅にも降りられるが、ガイドブックに従い御嶽駅に向かう。凡そ一時間弱の下りであった。 何を期待してきた山ではない。しかし、晴天に恵まれてこのように山歩きをしていると、本当に清々しい気分になる。この高水三山自体が、特別に私に感動を与えてくれるものではなかったが、妙に満足して帰路につく。■
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