Data No. 61 |
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四阿山
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金曜深夜、会社同僚の総勢5人で群馬県鹿沢温泉の奥、鳥居峠へドライブ。実はこの日、ドイツへの出張から帰った当日で、機内でもほとんど寝ていない。にも拘らず、鳥居峠へ着き、車内で皆で軽く一杯やって横になった後でも、全く眠気が来ない。一人で外をぶらぶら歩いてみると、明るい月と満天の星が、草木も眠る丑三つ時の森をぼうっと照らしていた。 【好天に恵まれて登頂】
6:35、鳥居峠を出発。車止めの林道ゲートをくぐり登山道へ入る。ジープならば走れそうな緩やかな傾斜の道だ。山が初めてのNさんが「ずっとこんな道なんですか?」と訊く。「いやいや、これからもっと急な狭い山道になるから心して歩きなさい」と予防線を張っておく。目に鮮やかな白樺が混じる雑木林の中の道は、土の感触が足裏に優しい。 道はしばらく林道と合流したり離れたりを繰り返す緩い登りだったが、的岩山ルートと合流するあたりから、本格的な山道となった。合流点には道を塞ぐような巨大な岩があって、これが「的岩(まといわ)」か。ここから尾根道の登りとなり、視界が開ける。背後には草木を付けない鉄瓶のような浅間山が白煙を吐き、鳥居峠のドライブインが箱庭に置いたマッチ箱のよう。 後立山連峰の五竜・鹿島槍 登りに喘いでいる頃、HKさんが「あれ、北アルプスじゃないの?」と叫ぶ。その声に振り返ってみると、雲海の彼方に巨大な軍艦のように尖った山々が黒々と連なっている。正しく北アルプスだ。紛れも無く槍〜穂高の稜線だ。日本晴れの空の下、ヤッホーと叫べば声が届くのではと思うほど、空気は澄み渡っていた。
稜線のコブをいくつか越えて行き、本峰の登りにさしかかると、それまで山頂を隠していた雲が完全に消え去り、頂上に立つ神社が見えてきた。そして、四阿山と兄弟のように並ぶ根子岳への分岐点に立った時、思わず皆で感動の溜息をついた。背の低い樹木が霧氷で、イルミネーションをつけたクリスマスツリーのよう。根子岳は緑のカーペットを敷いたような美しい山容だ。 四阿山の頂上は、そこから急登僅かだ。9:50、3時間余りの苦労が報われる。2,332.9mの山頂は、冷たい風もすっかり止み、陽射しの心地良い小春日和のパーティ会場になった。秋の優勢な移動性高気圧は、はるか北の立山・剣岳から南の富士山まで、何の翳りも無い大展望を提供してくれた。 下山中、山頂を振り返る 12:20、下山開始。往路をそのまま戻る。好天に誘われ、これから山頂を目指すハイカーと数組すれ違う。足回りが完全でない女性達の為、登りと同じくらいの時間をかけて15:05、鳥居峠に帰着。 四阿山登山行程 |