Data No. 31 |
データ: 登頂時の年齢: 34歳 |
津軽 岩木山 (+ 越後 弥彦山)
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5月21日(土曜日) 前日会社が引けてから、JR東日本乗り放題のEE切符を手に青森までやって来た。青函連絡船の消えた夜の青森駅はガランとして、淋しい駅になってしまった。 駅前から9:30発の岩木山八合目行バスに乗る。道の狭い城下町、弘前の街を抜けると、堂々たる岩木山が車窓一杯にその姿を見せる。北の方からは雲が切れて青空が広がってきた。陽が差すと残雪の岩木山はとてもきれいに輝く。岳温泉を過ぎると、バスはヘアピンカーブの連続する岩木スカイラインをぐんぐん登り、その終点が八合目だ。 列車の中や弘前の街からは真っ白に見えた岩木山は、南斜面の八合目から見ると、すっかり緑の山になっていたのには驚いた。心配してアイゼンなど持って来なくても良かった。この八合目からでも、遥か麓には日本海の白波が見え、南には残雪豊富な白神山地から八幡平方面へと山々が波打っている。 リフトで7分、鳥の海噴火口へ上り、そこから岩がゴロゴロしている急斜面を約1時間よじ登れば標高1,625mの岩木山頂上だ。独立峰なので、眺めは素晴らしい。北に津軽半島が伸び、その彼方には津軽海峡を挟んで北海道の山も見える。東には下北半島が陸奥湾を囲むように長く延びる。周囲には肩を並べる山が無いので高度感も素晴らしい。頂上神社に参拝し、展望を楽しみながらティータイム。虻とハエがブンブン飛び回っていて煩わしいが、良く晴れた無風の好天に感謝しよう。 帰りのバスに間に合うよう往路を下る。楽をして登頂したので、山を登ったという達成感が薄いが、バスの中で新潟から来たという元教師夫妻に「若さが羨ましい」と持ち上げられる。この程度の登頂では、何かくすぐったいような面映いような...。 弘前に引き返すと、まだ5月だというのに、陽光がじりじりと暑かった。14:54発の盛岡行特急「たざわ」に乗り、秋田で新潟行特急「いなほ」に乗り換え、羽越線を南下。日暮前に山形県境にさしかかり、まだ豊富な残雪を戴いた鳥海山がどっしりとした姿を進行左手に見せていた。残雪が夕日に映える。いつか自分も必ず立ってみたい山頂である。 21:14、新潟到着。駅前の新潟第一ホテルに投宿。思えば郷土の県都である新潟市内に泊るのは小学校の修学旅行以来だ。
【越後、弥彦山登頂】 5月22日(日曜) バイキングの朝食をたらふく食べて、9:03の越後線電車に乗る。今にも泣き出しそうな曇天であったが、車内には年配の登山者もかなりいた。吉田で乗り換え、10:20弥彦到着。 随分久し振りに越後一ノ宮、弥彦神社にお参りした。昔の記憶もほとんど無い。鬱蒼とした杉木立の神社の境内を、ロープウェイ乗り場へ向かう道から別れて登山道に入る。老若男女かなりの登山者が前後にいた。登山道を歩き始めた頃から、いよいよ雨がポツポツと当たりだした。しかし、杉木立の中や林の中を歩いている分には雨具を装着するほどでもない。このようなロープウェイがかかっている山には歩いて登る人は少なかろうと思っていたが、どうしてどうして、前にも後にも続々と人が歩いている。越後の人も根性があるものだ。登山道は整備されていて歩き易い。少年少女のグループが各自大きなビニール袋を持って、ゴミを拾いながら登っている。頭が下がると同時に、ゴミを平気で捨てる大人達に憤りも感じる。 弥彦神社を出発後、約1時間で展望台のある鞍部に着き、更に10分ほど左側に登ってゆくと、標高638mの弥彦山頂上に到着。残念ながら遠くの景色は見えず、足元にボーッと日本海の白波と海岸線、そして反対側の麓に新潟平野の水田地帯が見えただけである。しかし、初めて「お弥彦様」に麓から歩いて登れたことで私は非常に清々しい満足感を味わった。この山頂からの展望は子供の頃に既に体験しているので、よしとしよう。
弥彦駅前で昼食後、電車で新潟に戻る。新潟駅前のサウナでゆっくり汗を流し、上越新幹線のスーパーあさひ4号に乗り帰路につく。初めて体験する時速240kmであった。■
EE切符と山の旅、行程 5月20日(金曜) 5月21日(土曜) 5月22日(日曜) |