Data No. 198 |
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根子岳
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四阿山は既に快晴下に登頂して(当時の記録はこちら)、素晴らしい展望を堪能したが、今回は子分の根子岳を目指す。入手した情報では、菅平牧場からだと、短時間で登頂可能なようだ。私はもう気張らず、山はなるべく体力消耗の少ないルートを最優先に選ぶことにしているので、悪しからず。 高原の涼気の下、山頂を目指す 前夜は、上田市内の温泉付サウナに宿泊し、7月17日、早朝6時に菅平牧場の登山口に立った。ここは私有地なので、牧場入口の管理小屋で、ひとり200円を支払い(但し早朝は無人なので、下山時に支払い)、牧場の中の真っ直ぐな道を更にグングン登って行ったところが登山口である。200円ばかりの出費で、うんと山に近い場所から登れるのだから、ありがたい。連日猛暑の下界であるが、標高が1,600mもある菅平牧場は、清々しい涼気に満ちていた。天気も良いので、登山者は多い。 私の目指す根子岳は、登山口から直線状に山頂に向かって伸びてゆく、牧場の中の山道を登る。駐車場に大勢居たハイカーの大半は、百名山である四阿山方面を目指して右方向に歩いて行くので、極めて静かな早朝の牧場であった。 昨日も白砂山を登山してきただけに、身体はかなり疲労している。いつもよりも歩幅を短く、ピッチも緩めて、のんびり歩いた。今日の根子岳の山頂までは、標準でも2時間弱とのこと。天候は超快晴で、なにも心配することは無い。過去は、辛い時間はなるべく短縮しようと、ハイピッチで歩けた自分だが、もうそんな無理はしない(できない?)。 牧場の中の道は、美しい花畑でもあった。この山の名物は「ウメバチソウ」という白い花だが、残念ながら、この日、その姿を探すことは出来なかった。 昨日登ってバテた白砂山は、上り下りが何度も繰り返されて、しかも時間がかかったが、今日の根子岳の登りは、「素直に」きちんと登って行く道だった。そして、鬱蒼とした密林の中ではなくて、美しい白樺林も現れる。 登るにつれて樹木の背は低くなり、露地にでると、背後には日本アルプスの素晴らしい展望が広がってゆく。やがて森林限界を過ぎていったが、時間的に山頂はまだまだの筈だ、と思っていたところ、頭上に大勢の人が屯しているのが見えた。なんと、そこがもう山頂だった。しっかり2時間かけるつもりだったが、1時間20分で、標高2,207mの根子岳頂上にたどり着いた。 絶景の中でのひとり宴会! 小広い露地となった山頂には、先客が10人ほどだった。上空に何の陰りも無い超快晴に恵まれた山頂は、思わず「ワーイ!」と叫びたくなるほどの絶景が待っていた。 写真を心行くまで撮ってから、真正面に北アルプスを眺めながら、ランチ宴会...じゃないんです。まだ時間は朝8時前。朝食宴会とでも言いましょうか。登る前から、今日は無風快晴+超絶景を確信していたので、いつもは1本だけの缶ビールに加えて、缶チューハイも1本用意しました。それにチーズ、サラミ、おかき、厚焼き玉子、おにぎり、そして仕上げの酔い醒まし用ペットボトルのレモンウォーター。もう最高のひとり宴会です。 山頂で腰を据えてから、優に1時間以上、飽くことなく、山を眺めて過ごした。私はどこにも縦走なんかしないで、根子ちゃんとずっと一緒。のんびりしたら往路をゆっくり下山するだけ。 好天なので、三々五々ハイカーが登ってくる。そして大半の人達は10分も経たないうちに、四阿山方面への縦走路に向かっていく。その逆の人は、時間的にまだ居ない。皆さん、ぜひ気をつけて頑張ってね。あ、でも向うにも、缶ビールを楽しそうに飲んでる熟年夫婦が見える。こういう場所でのビール [ 私の場合は「第3のビール」ですけどね...v(;^_^;) ] の味は、どんな高級居酒屋で飲む厳選ビールよりも、はるかに美味です。ああ、山はこれでなくっちゃ!■
[ 根子岳登山行程 ] 2011年7月17日 |
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